よこみち歩き

山歩きやお散歩、食べたもの、その他アウトドアにまつわるあれこれ

夏でも冷涼な白駒池の湖畔でカレーを食し、苔の森で潤う

今年は夏山に、アルプスに行くぞ!と意気込んでいたのですが、諸事情により行けなくなってしまいました。

仕方がないのですが、夏山に行けなくて溜まる欲求不満。

このまま夏が終わってしまう…と思っていたところに、長野県へ行く用事ができたので、北八ヶ岳の白駒池に行くことにしました。

夏場だと、駐車場から歩いて15分程度でたどり着けるのに、北八ヶ岳の雰囲気を十分に感じられる素晴らしい場所です。

アルプスとは全然違いますが、夏山の気分を味わってきました。

 

白駒池はこんな所

白駒池は、長野県の八ヶ岳山域にある湖です。

標高2,100m以上の場所にある湖としては、日本最大の天然湖*1。そんな標高が高い場所にある湖なのですが、駐車場から歩いて15分ほどで行けてしまうのです。

北八ヶ岳は、コメツガ、トウヒ、シラビソといった樹木の原生林や、苔を楽しめる山ですが、白駒池の周囲にもそういった自然が広がっていて、駐車場からすぐに北八ヶ岳らしい自然に触れることができるのです。

▽苔の間にきのこも

きのこ

池の周辺には散策路が整備されていて、湖畔を歩いて一周することもできます。一周、およそ40分ほど。
アクセスや道のよさから、あかちゃん連れや親子3代で遊びに来ている家族も多くいました。

湖畔には山小屋が2軒あり(青苔荘・白駒荘)、それぞれ食事や宿泊もすることができます。青苔荘にはテント場もあります。湖畔で朝を迎えるなんて素敵ですね。

なお、池の周囲ではドコモは圏外でした。

 

では行きます

駐車情報

今回は車で行きました。
国道299号線(メルヘン街道)のつづら折りの道を車でくねくねと登り、どんどん標高を稼ぎます。文明の利器ってすごい。

駐車場は、白駒の池入り口有料駐車場を利用しました。
普通車は1日500円。日中は係員がいて、駐車場に入る際に現金で駐車料金を支払います。

平日に行ったにもかかわらず、第一駐車場は満車でした。お盆の時期なんかは、もしかしたら第二駐車場まで満車になるのかしら。

駐車場には、土産物店やトイレもあります。
トイレは1回50円。
山へ登る人は、土産物店の建物で登山届を提出します。

 

メルヘン街道沿いにある麦草峠や、麦草峠から白駒池入り口までの間には、無料駐車場もあります。広くないので台数は限られますが、時間や体力があれば、そちらに停めて北八ツハイキングを楽しむのもいいと思います。

▽メルヘン街道にある展望台からの眺望(茅野方面)

眺望

なお、メルヘン街道は路上駐車禁止です。

 

入り口は駐車場からすぐ

白駒池へのハイキングコース入口は、駐車場の脇にあります。

登山口

入り口を入ると、いきなり原生林と苔の森!北八ツに来たな~という気分になり、テンションがあがります。

森

コースは、ほとんどが木道が敷かれていて、歩きやすく整備されていました。

それにしても、空気がひんやりしています。涼しい、というよりは、肌寒いくらい。長袖シャツ1枚だと、心もとない感じです。8月なのに!

 

反時計回りに回ってみます

入り口から10分も歩くと、池を1周するコースの分岐に着きます。

右に行くか、左に行くか…右に行って、反時計回りに回ることにしました。

▽分岐から少し行くと、白駒池。

池

池が見えるとうれしくなってしまうのは、なんででしょう。

さらに歩くと、湖畔にある山小屋のひとつ白駒荘に到着です。

山小屋

白駒荘は昨年火事で焼け落ちてしまい、新しく立て直されて、ぴかぴかの建物になっていました。

 

早くも本日のおひるごはん

駐車場から15分くらいしか歩いていませんが、お昼が近くておなかが苦情を申し立てていたので、白駒荘で昼食をとることにしました。

外にもテーブルとベンチがあるのですが、ちょっと今日は寒そう…と思い、建物内の食堂へ。窓が広く、中からでも池がよく見えます

自家製野菜をたっぷり使ったメニューがメインで、迷いに迷ってカレーにしました。

しばらく待つと名前を呼ばれるので、カウンターへ。

じゃーん!

カレー

自家製野菜のカレーライス 1,500円

ビーツにモロヘイヤ、おかひじき、モロッコインゲンなどなど、彩り野菜がたっぷり。

サラダのレタスがしゃきしゃきです。カレーにのった野菜も、どれもおいしい(葉モノが長くてちょっと食べづらいけど)。

カレーの味はふつうでしたが、具に入っていた冬瓜(だと思う)の食感がカレーにマッチしていて、家でもやってみようと思いました。

▽食卓からは池も見える

食堂からの眺め

山で食事をするのは、やっぱり楽しい。

来てよかったです。まだ池歩きしてないけど。

 

湖畔巡り再開

満足したところで、湖畔歩きを再開します。白駒池を一周する道は、ほとんどアップダウンがないので、腹ごなしに歩くにはちょうどいい道です。

▽ボート乗り場

ボート乗り場

白駒池ではボートかカヌーに乗ることもできます。30分2,000円。
乗ってみたいと思ったのですが、寒くて、「池の上だともっと寒そう…」と断念しました。

 

▽にゅう(にう)へ向かう道

登山道

いい雰囲気。行きたい。でも今日はだめ。またいつか来ましょう。

 

▽原生林と苔に包まれる

森

池の周りを歩いているのですが、実は池の周囲は森に囲まれていて、池は森の間々からちらちら見える感じです。どちらかというと、原生林と苔を楽しむ散策路といったコースでした。

しっとりとした雰囲気で、しばらく佇んでいたくなります。

が、寒い!薄手のフリースかダウンがあってもOKな気温で、長袖シャツ+ウィンドブレーカーの恰好では寒い。あまり長く佇んでいられません…。

 

白駒荘からのんびり歩いて35分ほどで、駐車場方面への分岐に戻ってきます。ここからは、緩い下りの木道をぷらぷらと。

▽きのこがにょきにょき

きのこ

なめこに似ているけど…食べられるのかな。

なんて自然観察を楽しみながらゆるゆると歩いていると、10分もかからずに駐車場です。

駐車場にある土産物店に掛けてあった温度計を見ると、16℃くらいでした。寒いわけです。

 

以前、雪の時期に来た白駒池は、人がほとんどいなくて深閑とした雰囲気だったのですが、夏場の今回は人が多くてとても賑やかでした。

でも、やっぱりいい所でした。何度でも来たいです。次はテント泊もいいな。

 

今回は、昼食も含めて2時間弱の行程でした。もっと歩きたかったけど、まぁ仕方がない。

お土産に果物を買って帰りますか。

じゃ。