大寒波の中、豪雪の夏油高原スキー場で新雪にまみれる
年末大寒波予報が出て「パウダー!!」と期待に胸を高鳴らせて行ってきました岩手県。初夏油高原スキー場で、'18-'19シーズンイン決めてきました!
大寒波すぎて風が強かったのか、ちょっと重めでふわっふわパウダーとまではなりませんでしたが、たっぷり新雪と戯れて楽しいシーズンインスキーとなりました。
【目次】
夏油高原スキー場ってこんな所
夏油高原スキー場(げとうこうげんすきーじょう)は、岩手県の南部、北上市にあるスキー場です。初見ではまず読めない「夏油」。私も初めて見た時は「ナツ?アブラ??」ってなりました。
また、北上市も岩手県の南側、盛岡よりだいぶ南にあります。北じゃないです。
その夏油、冬場の積雪量が多いなんてもんじゃなく、日本屈指の積雪量を誇るスキー場です。'18/12/31現在、国内のスキー場の積雪量ランキング2位タイ。
北海道よりも多いし、大雪で有名な八甲田山より多いです(なんでですかね?)。そのため春まで雪が残り、ゴールデンウイークもスキーが楽しめるゲレンデです。
そんな積雪量を活かした非圧雪コースやツリーランエリアあり!非圧雪好きやパウダー好きにはたまらないゲレンデです('18年末はまだ積雪不足でツリーランはクローズでした)。
ツリーランエリアを滑るにはヘルメット着用が義務化されているのでお忘れなくね(さらに、コース外でのレスキューは有料になります)。
ゲレンデ内には、ゴンドラ2本とリフト3本があります。全部運行していないと少しアクセスが不便ですが、スキーを楽しむには全然問題なかったです。それに、大寒波中の平日も、ゴンドラ1本は終日運行してくれていました。
スキー場は北上の市街地から車で1時間ほど離れていますが、スキー場に簡易宿泊施設(スキーヤーズベッド)が併設されているので、ガンガン滑りたいぜ!って人は、こちらを利用すると朝からナイターまで楽しめます。ファーストトラックも狙いやすくなるかも!?
温泉やレストランもあって、なかなか快適そうです。温泉やレストランは、泊まらなくても利用OKですよ。
この宿泊施設を利用するとリフト券が割引になるので、交通費やリフト券代を浮かせたいなら、利用価値は高そう。スキーって何気にお金がかかりますからね。
スキー場のスキーヤーとボーダーの比率は、スキー60%:ボード40%とのことですが、行ってみての体感としては「ボーダー多いな」でした。
夏場は自転車のヒルクライムが開催され、秋は紅葉がきれいな場所らしいです。初夏から晩秋まで限定開業する夏油温泉観光ホテルもあるそうなので、秋の温泉旅行もしてみたいかも。
滑ってきたよ
前振り長くなりましたが、ここから当日の話になります!
大寒波でした
だって、12月28日18:00の実況天気図がこれ▽ですよ。
恐怖の冬将軍到来な等高線。27日から30日頃までがっちりほとんど動きませんでした。山に行ったらあかんぜよな天気図。
その結果のふもとの景色変化がこちら▽
左上の写真、春っぽくないですか?春うらら。それが一夜にして雪景色。冬将軍の威力凄し。これはもう、さふさふを期待しない方が無理ってもんでしょう。
駐車情報
夏油高原スキー場の駐車場は、3200台分あります。広い!繁忙期の遅い時間に行くと、スキー場入り口が遠くなりますね。仕方がないけど。
駐車場は上段と下段に分かれていて、上段はスキー場のインフォメーションセンターに近くて便利ですが、狭いので停められる台数も少なめです。
上段は宿泊者専用と書いてありましたが、私が行った日は宿泊なしでも停められました。
平日は上・下段とも無料で先着順ですが、土日祝日などは上段は有料(500円)になります。
下段に停めるとインフォメーションが遠くなるとはいえ、エスカレーターもあるので、そんなに不便は感じなかったです。平日早くに到着できた日は上段に無料で停められたので、楽々ではありました。車にちょくちょく戻りたいとかお金持ちなら、上段利用が便利ですね。
ゲレンデは吹雪
大寒波だから覚悟してたんだけどね、やっぱり吹雪いていましたよ。たまにホワイトアウト。画質粗めなこともあり、写真がモヤっとしすぎています。
それでも、平日でもゴンドラ1本とリフト2本(3本だったかも)は動いていたし、休日には全線運行してくれました。はるばる来たので、ありがたかったです。
他のブログで「ゴンドラで並ぶ!」という記事がありましたが、私が行った期間の平日はほとんど並びませんでした。お正月休みに入ったら人が増え、時間帯によっては10分くらい待ちましたが、許容範囲でしょう。
朝は、平日はゴンドラ搭乗口前で運行開始待ちしました。
休日は、夜間の積雪が多かったせいかゲレンデ内整備に時間がかかったようで、センタードームの自動扉前に行列。第1ゴンドラ運行開始とともにオープンしてダッシュしましたが、第2ゴンドラは運行開始までさらに時間がかかり、やきもきしました。スキーヤー・ボーダーのファースト争奪戦はおそろしいよね(人のこととやかく言えない)。けど、夏油は殺伐さがなくてよかったです。
ゲレンデは斜度が部分的に緩いところに、ずんずん積もる雪や向かい風があり、けっこう漕ぎます!初日で背中が痛くなったし!ボーダーは所々大変かも。 けど、運がいいと腰パウ楽しめるのは間違いない。
逆に、圧雪コースが少ないので、慣れないスキーヤーにはつらいかも。倒れると雪ともふもふ格闘する羽目になります。秋田犬ならもふもふで可愛いけど、雪もふもふは起き上がれないしスキー板が行方不明になるし、心折れる可能性大(経験者)。
私が行った日は、人が少なくてコースも比較的広いので、もふもふ転がっててもあまり迷惑にはならい様子でした。
年末にこんなに空いてるなんて、ほんと最高(スキー場としては困るのかもしれませんが)。
バックカントリースキー・山スキーがしたい人の練習にはうってつけなスキー場だと思います。おすすめ。
食堂はふつうだけどカフェのパンがおいしい
ゲレンデの食事大事!と思っている食い意地張り子な私。スキー場の楽しみのひとつです。
夏油高原スキー場は…長くなるので別記しました(▶ 夏油高原スキー場は雪カフェのパン目当てに行きたい - よこみち歩き )。
結論だけ言うと、“カフェのパンがおいしい”・“持参もありかも”です。
とまあ遠征して、まずまず滑れて、シーズンインの滑りとしてはかなり楽しめました。課題も見えたし(毎度のことながらの筋力不足)。
北上の市街地に泊まれば夜は三陸の海の幸も楽しめるし、思った以上にいいスキー旅行になりました。
なお、SNSとかで「夏油、パウダー!」とか煽り書きしてるけど、実際は新雪だけどパウダーではないことも多そうです(新雪≠パウダーだからね)。パウダー滑れるかは、気象情報をよく確認するしかないですね。あと、運。
何にせよずっと吹雪いていたので、次は晴れたときに行ってみたいですな。
よりみち日帰り温泉
岩手県て、温泉多くないですか?地図を見てても温泉多いし、北上から夏油までの道々にも、温泉の看板がたくさん出ていました。
せっかくだから温泉入ってこーということで、スキー場から近かった「入畑温泉 瀬目乃湯」へ立ち寄りました。スキー場から車で下っていくと、大きい看板が目に飛び込んできます。
▽入畑温泉公式サイト▽
入畑温泉 瀬目乃湯
基本情報
- ボディーソープ・リンスインシャンプーあり
- ドライヤーあり
- 源泉かけ流しではない
- 露天風呂はないが、窓が大きく開放感あり
- 日帰りは400円
源泉かけ流しではなかったですが、塩素臭さはなく、透明できれいな温泉でした。ボディーソープやリンスインシャンプーは、温泉によくある白樺物語です。
お風呂場の窓が大きく、対岸の山の木立の雪景色が見られ、気持ちよくのんびりできます。あっ、電気風呂もあるよ!
宿泊もできるようです。冬期は夏油高原スキー場のリフト券付きプランがあって、無料シャトルバスも利用できるとのこと。
地元のおばあちゃんともおしゃべりできて、楽しいよりみちでした。
東北はやっぱりいいよね。満喫しました。
猛吹雪が待ち受けている中、気をつけて帰ります。じゃ。